青(蒼)い万年筆
世界遺産たる大聖堂の聖なる色
フランスにあるというシャルトル大聖堂。
正直なところ、ごくごく最近まで知識の片隅にも存在しなかった。
恐らく、万年筆というモノに興味すら抱いていなければ
生涯で認識する機会さえ無かったかもしれない。
この点、昨今幸いにも知るきっかけとなったのは
プラチナ万年筆の青い1本を手に入れたこと。
何とも深く、美しく、神々しく眼に押し寄せる青い色。
しかも、ステンドグラスの如く絶妙な透過色の素材が使用されたボディー。
デモンストレーターのスケルトンとは一味違った独特の風格を実感する。
無論、定番で黒々としたボディーの万年筆も十分に魅力的である一方
「シャルトル大聖堂の比類なく美しいステンドグラスの青色に敬意を表して色味の再現を試みた(概略)」
というメーカーの拘りと特色あるボディーを纏った1本は
14金のペン先(ニブ)仕様であっても良心的な価格設定が為され
例えば、初心者であっても入門用としては価格も含めて手に取りやすく
ユーザーとなった満悦も手伝って、心なしかしたためる文字のリズムが子気味良い。
余談になるが、冒頭の写真では、ボディーの<透けてる感>撮影に少々苦労した。
キャップ内側にペン先(ニブ)、軸内にコンバーター等の影が見えることと思う。
決して、レントゲンか何かの特殊な撮影を行った訳ではなく
ペンの向こう側から全体的な光を当てるべく稚拙な知恵を絞ってみた。
尚、プラチナ万年筆の#3776シリーズに採用されるペン先(ニブ)は
他社同等モデルのものと比較すると大きめで弾力性にも富んでいて
万年筆愛好者の中でも好みが二分されていると噂で聞くけれども
因みに、自分は中字(M)のものに青色インク(Waterman)を入れて使用中ながら
インクフローの良さも手伝って、さらさらと心地よい筆記感には満足している。
プラチナ万年筆
#3776 センチュリー シャルトル・ブルー
>http://www.platinum-pen.co.jp/fountainpen_century_chartreblue.html