雑多邪道録

基軸は万年筆趣向。その他、時々の「好物」と「言葉」を心の中の風がそよぐままに・・・

朔日餅(ついたちもち)

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毎月1日限りのお楽しみ

そう云えば、昨日は10月1日。

毎月1日と云えば、甘味に目が無いならご存知の方も多かろうが

伊勢名物「赤福餅」の店舗では

朔日餅(ついたちもち)」の購入できる日。

 

かつては伊勢神宮(外宮)参道に在る本店のみで購入可能だったけれど

昨今では大阪の主要デパートで購入が可能になった。

基本的には前月の20日までに翌月の分を予約購入するシステムの様だ。

但し、予約してあったからといって楽々と買えるわけでもない。

当然のようにファンも多く、従って、予約者の数も相当に多いわけで

タイミングなどが悪ければ長蛇の列に自ずと並ぶことになる。

昨日は日曜日ということもあって大層混雑したことだろう。

 

甘党の我が家も当然のように朔日餅に心惹かれているけれど

残念ながら、通年毎月欠かさず購入しているというわけでもない。

思い返せば、かれこれ数ヶ月間は口にしていない・・・

但し、来月分は是非とも予約購入しようと企んでいる。

 

朔日餅は(当然ながら)12種類

一口に朔日餅と云っても

何月はどれかを熟知している方々はどれほど居るだろう。

もし不確かならば、赤福餅のHPを覗いてみると一目瞭然。

 

 2月 立春大吉

 3月 よもぎ

 4月 さくら餅

 5月 かしわ餅

 6月 麦手餅

 7月 竹流し(竹筒入りの水羊羹)

 8月 八朔粟餅

 9月 萩の餅(所謂、「おはぎ」)

10月 栗餅

11月 ゑびす餅(黒糖と柚風味の2種類)

12月 雪餅

 

こう見ると、四季折々の季節感が堪能できるラインナップ。

しかし何故なのか、1月の朔日餅は明記されていない。

「もしかして、1月1日は元旦だからお店も休業なのか?!」

・・・という疑問を抱く方も当然のように居るかもしれない。

 

確かに、百貨店などの大半は休業のところも多かろう。

ただ、伊勢神宮参道に在る本店や五十鈴川店などは年中無休らしい。

ならば、「元旦は、さすがに何かとワケあって朔日餅は販売しない。」のだろうか。

しかしながら、そうではない。

当然ながら、元日にも朔日餅はしっかり販売されている。

しかも、予約などの手間も一切なしで。

 

それはどういうことかと云うと・・・

元日の朔日餅こそ、甘く美味しいこし餡をたっぷりと纏わせた

皆さんご存知の「赤福餅」というわけだ。

 

従って、まかり間違っても元日に本店などの店先で

「今日は朔日餅の販売が無くて残念だわぁ・・・」なんて

くれぐれも落胆しないようにしなければね。