#3776というシリーズ
プラチナ万年筆の#3776シリーズ
ほんの数年前に手に入れたことで触れたモデルだけれど
どうやらその歴史も1978年から始まっていたらしい。
最初に手にしたのは#3776 センチュリーだったことは
入手のタイミングとして本当に幸運だったと思う。
何故なら、インクの乾きを極力抑える「スリップシール機構」が
#3776シリーズのリニューアルに伴って搭載されたわけで
以前のバランスモデルなどには搭載されていなかったことを考えれば
軸やペン先のデザイン見直し等をも含めた満足感に差が生じたかもしれない。
ただ、この#3776センチュリーを初めて手にした時
ペン先の大振りなサイズ感や刻印のシンプルさに至るまで
インクを含ませてペンポイントを紙に走らせる以前であっても
既に安心感にも似た充実を得ていたように回想する。
ましてや、#3776シリーズのペン先(ニブ)に至っては
他メーカーモデルのラインナップとは一線を隔して
ステンレス製ゴールドプレート仕様のバランスモデル以外は
高価な上級モデルであっても、ほぼ統一された仕様なのが嬉しい。
勿論、世には様々なメーカーが在って
それぞれの書き味や使用感の好みもまちまちな故
#3776シリーズには今ひとつ馴染めない人も多数居ようが
その反面、熱心なファンも多いこともまた事実であって
今や自分もその一人となった。
これからも度ある毎にこのペンを握っては
あれこれと好みのインクで文字を記してゆきたいと思う。
そんな今日この頃。